日本の美術館めぐり [本の紹介]

日本には、どんな美術館があるのだろう。今度は、どこへ行ってみよう?

そのようなことをふと考えたことがある方には、特にお勧めできる1冊を紹介します。
「日本の美術館めぐり」(浦島茂世、株式会社G.B)という本です。

この本では、「常設展が楽しめる」ことを基準に、日本各地の美術館を99紹介しています。地域は北海道から沖縄まで全域にわたっています。静岡県からは、ロダンの常設展が有名な静岡県立美術館、先日紹介したクレマチスの丘(ベルナール・ビュフェ美術館などがあるところ)などが登場しています。

この本を読むと、日本の美術館にも多くの西洋美術が収容されていることがわかります。印象派やエコール・ド・パリが多いような印象を受けました。

なかなか遠いところも多いですが、観ているだけでも楽しい本です。もちろん、行ってみたいという気を起こさせもします。私は、ミケランジェロの大作などを再現している「大塚国際美術館」(徳島)、風刺画が多い「伊丹市立美術館」(兵庫)などが特に気になりました。しかし遠いなぁ・・・。

美術館を探している人、旅したい人、読んでいるだけで旅をした気分になれる人・・・たちにおすすめです。



div class="sonet-asin-area">企画展だけじゃもったいない 日本の美術館めぐり

企画展だけじゃもったいない 日本の美術館めぐり

  • 作者: 浦島茂世
  • 出版社/メーカー: ジービー
  • 発売日: 2018/01/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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ベルナール・ビュフェ美術館 [展覧会などの情報]

それは、丘の上にある。

静岡県長泉町にある「ベルナール・ビュフェ美術館」へ行ってきました。前前から行きたいと思っていたのですが、なかなか遠くて足を運べずにいました。ですが、とうとう行ってきました。

ベルナール・ビュフェは20世紀のフランスの画家です。第二次世界大戦をはさんでいるためなのか、やや暗い作品が多く、それがまた良かったです(好みの問題もあるだろうが)。この美術館はビュフェの作品を時代、モチーフごとに展示しています。1人の作家を扱った美術館とは言え、時代ごとにいろいろな作風の絵がみられ、飽きるということとは無縁になっています。

題材も、風景、作品の場面、人物、静物と多岐にわたっています。世界史に関連の深いものとしては、『ドン・キホーテ』の場面を描いた作品(大画面で、サンチョ=パンサが面白い)、ダンテの『神曲』を描いた作品、イエスの受難を描いた作品などがありました。そのほか、皮のない人間の顔を描いたという真っ赤な作品が目を引きました。また、黒い線でビルの輪郭を描きだしているニューヨークの町並みや力士を描いた作品などが強く印象に残っています。

美術館にはミュージアムショップが併設されており、美術に関する本、クリアファイル、ポストカードなどを購入することができます。ちなみに、前の記事で紹介した「トレインアンドミュージアム」の対象になっている美術館でもあります。

三島駅北口から1時間に1本シャトルバスが出ており、それに乗って25分くらいでたどり着くことができます。

ウェブページのドレスを貼っておきます。
https://www.clematis-no-oka.co.jp/buffet-museum/news/

バスの時刻等はこちらのサイトに載っています
https://www.clematis-no-oka.co.jp/access/index.html

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トレインアンドミュージアム

駅に行ったら、1枚のリーフレットがおいてある(かもしれない)。その紙がいざなう先は?

静岡県とその周辺限定の話題で恐縮ですが、JRで「トレインアンドミュージアム」という企画が行われているそうです。静岡県の駅などに「トレインアンドミュージアム」というリーフレットがおかれているところがあります。そのリーフレットをもって、そこに記載された美術館に行くと、特典を受けることができるという企画です。

例えば、静岡市美術館ではクリアファイルを受け取ることができます。静岡県立美術館や秋野不矩美術館などでは、入館料の割引がなされます。

さらに、静岡県西部、中部、東部、山梨エリアから各1箇所ずつまわり、スタンプをもらうと、もれなく任意の美術館の展覧会を1つ無料でみられるチケットが手に入ります。各地域を回らなければならないので、少しハードルは高いですが。

リーフレットには12月までの展覧会が紹介されていおり、その情報も役に立ちます。私は、三島の「ベルナールビュフェ美術館」に(はじめて)行ってみようかな、と画策しています。



以下に、企画のウェブページのアドレスを貼っておきます。
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000037666.pdf


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ハピネス 明日の幸せを求めて [展覧会などの情報]

もし不幸せがあるなら・・・。

名古屋ボストン美術館の最終展覧会である「ハピネス 明日の幸せを求めて」へ行ってきました。休日ですがそこまで混雑していなくて助かりました。

この展覧会では「幸せ」をテーマに、古今東西にわたるボストン美術館の所蔵品を展示したものです。「愛から生まれる幸せ」「ことほぎの美術」「アートでつなぐ幸せ」などのテーマから構成されています。

「愛から生まれる幸せ」では、古代エジプトのカップル像、口づけする男女を描いた杯(まんがっぽい絵で面白かった)、美しい女性と淡い色合いが印象的なルノワールの「ガンジー島の海辺の子供たち」などの作品が展覧されていました。どれも見ているものに、確かに、幸せを感じさせる作品群でした。


「ことほぎの美術」では、幸せを願っている作品群が展示されていました。たとえば、七福神の船や「寿」という字を題材にした絵画などがありました。

「アートでつなぐ幸せ」では、現代美術より[黒ハート]をモチーフにした多くの作品を残したジム=ダインの作品たちが展示されていました。色とりどりのハートが、幸せを伝えてくれます。

全体的に言って、題名の通り幸せな気分になれる展覧会であったと思います。先日紹介したブラマンクの寂寥感もよいものですが、こちらもまたちがってよいものです。

今回は、消えゆくボストン美術館へのメッセージをハートに書いて投稿するコーナーがありました。たくさんの人の名古屋ボストン美術館への思いを見ることができます。ちなみに私も、水色のハートに簡単にメッセージを書いておきました。

「ハピネス」ですが、名古屋ボストン美術館にもういけなくなってしまうということは不幸せなのです。

なお、ミュージアムショップでは、過去の図録が500~1000円で販売されています。興味のある方はそちらも是非。

ウェブページのアドレスをはっておきます。
http://www.nagoya-boston.or.jp/grand-final/happiness/


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ブラマンク展 [展覧会などの情報]

静岡市立美術館で開催されている「ブラマンク展」へ行ってきました。ブラマンクは、19~20世紀にかけて活躍した画家で、「野獣派(フォービズム)」に分類されます。フォービズムというと、原色が多く、力強い色彩の絵が特徴的潮流です。教科書では、マティスやブラックが代表的な画家として挙げられているでしょう。

ただ、ブラマンクの絵は多くの場合、フォービズム的な明るさより、寂寥感、重々しさなどが先立っているような印象を受けました。雪の町など、白い街並みを描いているという点でユトリロ、空などの点でゴッホなどを連想させました。風景画が多く、絵の具がこんもりと盛り上がった迫力がありました。空や海もまるで流れているかのようなものでした。

私は土曜日に行ったのですが、なぜだかとても空いていて、じっくり見ることができました。私の一押しの絵は、白い雪景色の中に教会がたたずんでいる「雪の教会」です。

ぱっと見の印象では似たような絵が多くありますが、空の違いなどに着目してじっくり見るのもよいと思います。館内は涼しいので、避暑にも良いと思います。

ウェブページのアドレスを張っておきます。
http://shizubi.jp/exhibition/future_180728.php
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