メモ 『同時代史』 [アイテム紹介]
2012年3月、タキトゥスの『同時代史』文庫化。ネロ帝以降のローマを描く史料(歴史記録)。お財布と相談して購入予定。
史料はやっぱり魅力的だ。去年は『ヒストリア・アウグスタ』(『ローマ皇帝群像』)で五賢帝の授業資料を作ってみたが、『同時代史』は授業内容の隙間になりそうな時代なので、背景知識として活用か。ネロ帝の放火などについては同著者の『年代記』に詳しい。同じく『ゲルマニア』はゲルマン人の風俗などを学ぶときに。
カエサル『ガリア戦記』とタキトゥス『ゲルマニア』を混同させようとする問題もたまに見かける。
史料はやっぱり魅力的だ。去年は『ヒストリア・アウグスタ』(『ローマ皇帝群像』)で五賢帝の授業資料を作ってみたが、『同時代史』は授業内容の隙間になりそうな時代なので、背景知識として活用か。ネロ帝の放火などについては同著者の『年代記』に詳しい。同じく『ゲルマニア』はゲルマン人の風俗などを学ぶときに。
カエサル『ガリア戦記』とタキトゥス『ゲルマニア』を混同させようとする問題もたまに見かける。
「『ナイトミュージアム』で学ぶ世界史」を仕掛けてみる [アイテム紹介]
今年はテストが終わってからも1週間授業がある。この時期は1年生と2年生であるので、選択の関係上来年世界史をとるのかどうか分からない。そこで何を使用かということになった。授業を進めてもよい、何かメッセージを残してもよい、学習ゲームも悪くはない、映画を観るのも楽しそうだ・・・と楽しい想像が頭をぐるぐる回る。
ある人が言った「『ナイト・ミュージアム』は面白い」と。またある人は博物館の意義を語った。そして日本刀の輝きを。そういえばこの映画には1,2年で習う範囲の登場人物も多いし、なかなかいいせりふもある。「これでいこう」と思ったのであった。
マヤのピラミッドやアッティラ、オクタヴィアヌスなどをプリントでまとめて、そこにミニ解説と豆知識を書いておいた。観ながら一言二言解説を加える。50分前後のところで「歴史を学ぶのもいいことだ」と感じさせるせりふがあるので、そこで終わればまあちょうどいいだろう。
この映画はもちろん、世界史の知識があったほうがより面白く観られるし、映画によっていくつかの世界史上の人物などを知ることができる。(いまでこそ『アッティラ覇王伝』なんてのもあるが、彼にお目にかかれる機械は日常ではほぼあるまい)。
これで世界史を終える人にも、日常のいろいろなところに世界史とつながる道(今回の例で言えば、映画や博物館、さらに主人公がいろいろ歴史を調べるシーンがある)があるし、世界史を知っているとよりよく面白く作品が味わえたりすることもある、というようなことが実感を伴って伝わればよいのだが。世界史を続けて勉強していく人はもちろん、さらに世界史ワールドへ踏み込んでいくことになるだろう。
ある人が言った「『ナイト・ミュージアム』は面白い」と。またある人は博物館の意義を語った。そして日本刀の輝きを。そういえばこの映画には1,2年で習う範囲の登場人物も多いし、なかなかいいせりふもある。「これでいこう」と思ったのであった。
マヤのピラミッドやアッティラ、オクタヴィアヌスなどをプリントでまとめて、そこにミニ解説と豆知識を書いておいた。観ながら一言二言解説を加える。50分前後のところで「歴史を学ぶのもいいことだ」と感じさせるせりふがあるので、そこで終わればまあちょうどいいだろう。
この映画はもちろん、世界史の知識があったほうがより面白く観られるし、映画によっていくつかの世界史上の人物などを知ることができる。(いまでこそ『アッティラ覇王伝』なんてのもあるが、彼にお目にかかれる機械は日常ではほぼあるまい)。
これで世界史を終える人にも、日常のいろいろなところに世界史とつながる道(今回の例で言えば、映画や博物館、さらに主人公がいろいろ歴史を調べるシーンがある)があるし、世界史を知っているとよりよく面白く作品が味わえたりすることもある、というようなことが実感を伴って伝わればよいのだが。世界史を続けて勉強していく人はもちろん、さらに世界史ワールドへ踏み込んでいくことになるだろう。
『クロムウェル』を観た [アイテム紹介]
DVDで映画『クロムウェル』を観ました。ジェームズ1世から『権利の章典』まで長いイギリスの革命の歴史の中で、クロムウェルが政権をとる前後に焦点を当てて描かれた映画でした。
一応ネーズビーの戦いやクロムウェルの鉄騎隊の描写もありますが、戦いをベースにした映画というイメージはありませんでした。それよりも社会背景を書き込んでいたなぁという気がしました。
特に、絶対王政の描写や、「イギリスの革命には政治と宗教の要素が絡まっている」ということの描写がなかなかよく分かるように描かれていたと思いました。クロムウェルについては、最初は内乱に反対していたり、嘔吐の和解を時には望んだりと、悩みの多い人物として描かれていました。彼が独裁し、航海条例などを制定していくところまでは描かれていませんでしたが、その前まで出終わっていて帰ってよかったと、クロムウェルの描写的には感じられました。
授業で見るなら、最初の40分くらいで、絶対王政の様子や革命の背景を感じ取るといったところでしょうか。
一応ネーズビーの戦いやクロムウェルの鉄騎隊の描写もありますが、戦いをベースにした映画というイメージはありませんでした。それよりも社会背景を書き込んでいたなぁという気がしました。
特に、絶対王政の描写や、「イギリスの革命には政治と宗教の要素が絡まっている」ということの描写がなかなかよく分かるように描かれていたと思いました。クロムウェルについては、最初は内乱に反対していたり、嘔吐の和解を時には望んだりと、悩みの多い人物として描かれていました。彼が独裁し、航海条例などを制定していくところまでは描かれていませんでしたが、その前まで出終わっていて帰ってよかったと、クロムウェルの描写的には感じられました。
授業で見るなら、最初の40分くらいで、絶対王政の様子や革命の背景を感じ取るといったところでしょうか。
とある100均の黄金郷(エルドラード) [アイテム紹介]
素敵なお土産をいただきました [アイテム紹介]
3次元も捨てたものではない [アイテム紹介]
カステリオーネのDVD [アイテム紹介]
ヴェネツィア展を見に行ったついでに、某新古書店でDVDを購入した。棚を見ていると、「郎世寧」という文字が目に飛び込んできた。まさかと思ってみてみると、やっぱりカステリオーネ(清に来たイエズス会宣教師)のDVDであった。何巻にもわたるシリーズらしい。私が見つけたのは第19話から第24話までの部分であった。この巻は、彼が円明園を立てる話を中心に扱っているようである。
まさか、カステリオーネの作品があるとは思っても観なかったが、これは本場中国の作品である。おそらく日本ではこのような企画は起こるまい。まったく、探してみるといろいろあるものである。
イエズス会宣教師は、センターでは頻出分野である。今年も出るかなぁ?
1、明を訪れ、「坤輿万国全図」を作成したイエズス会士は誰ですか?
2、では、清を訪れ「皇輿全覧図」を作成したのは?
3、1と2のうち、世界地図はどっちでしょうか?
4、ちなみに、円明園が破壊されたのは、何戦争のときでしたか?
センター、出るといいな。
まさか、カステリオーネの作品があるとは思っても観なかったが、これは本場中国の作品である。おそらく日本ではこのような企画は起こるまい。まったく、探してみるといろいろあるものである。
イエズス会宣教師は、センターでは頻出分野である。今年も出るかなぁ?
1、明を訪れ、「坤輿万国全図」を作成したイエズス会士は誰ですか?
2、では、清を訪れ「皇輿全覧図」を作成したのは?
3、1と2のうち、世界地図はどっちでしょうか?
4、ちなみに、円明園が破壊されたのは、何戦争のときでしたか?
センター、出るといいな。
英語 戦史のDVD(十字軍編) [アイテム紹介]
アマゾンで世界史系のDVDを探していたら、面白そうのものが見つかった。そしてそれが、先日とどいた。詳しくは分からないが The War Fileというシリーズらしき英語のDVDである。
世界史上の戦争を取り上げて、その場面の実演や当時の絵、、地図などを組み合わせて紹介していくものである。ちなみに今回買ってみたのはThe Crusades :Knights of Christという作品である。内容としては隠者ピエールが率いた民衆十字軍(第一回十字軍の頃)やサラディンの活躍などが描かれている。英語は洋画よりは聞き取りやすいと思ったが、私には必ずしも容易ではなかった。せめて英語字幕があればだいぶらくだと思うんだけど。
一番気になったのは、なんとなく戦いの士気が低そう(剣先でかしゃかしゃやっている感じ)に見えるところだった・・・。スペクタクル映画に比べると、戦闘シーンは押さえ気味であった。英語リスニングに自信あれば、当時の絵や歴史の流れなどを味わえると思う。
ほかにも、ポエニ戦争、マーストンムーアの戦い(クロムウェルの時代)、ペルシア戦争、などいろいろと出ているようだ。私は追加で、ノルマン=コンクエストとばら戦争の作品を追加注文した。値段はおよそ1000円である。
世界史上の戦争を取り上げて、その場面の実演や当時の絵、、地図などを組み合わせて紹介していくものである。ちなみに今回買ってみたのはThe Crusades :Knights of Christという作品である。内容としては隠者ピエールが率いた民衆十字軍(第一回十字軍の頃)やサラディンの活躍などが描かれている。英語は洋画よりは聞き取りやすいと思ったが、私には必ずしも容易ではなかった。せめて英語字幕があればだいぶらくだと思うんだけど。
一番気になったのは、なんとなく戦いの士気が低そう(剣先でかしゃかしゃやっている感じ)に見えるところだった・・・。スペクタクル映画に比べると、戦闘シーンは押さえ気味であった。英語リスニングに自信あれば、当時の絵や歴史の流れなどを味わえると思う。
ほかにも、ポエニ戦争、マーストンムーアの戦い(クロムウェルの時代)、ペルシア戦争、などいろいろと出ているようだ。私は追加で、ノルマン=コンクエストとばら戦争の作品を追加注文した。値段はおよそ1000円である。
War File: Crusaders Knights of Christ [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Cromwell Productions
- メディア: DVD
キングダム・オブ・ヘブン [アイテム紹介]
私も今日は久しぶりに通しで世界史映画を観た。いろいろたまっていたのでどれにしようかと迷ったが、結局『キングダム・オブ・ヘブン』が選ばれた。扱われている題材は、十字軍ではあるが、ちょうど第二回十字軍と第三回十字軍の間の時代で、「サラディンが台頭してきてイェルサレムを奪還する」頃の話です。
あらすじ
鍛冶屋をしていたバリアンは、自殺という罪を犯した妻の、贖罪のため(ほかにも動機はあるが)いイェルサレムに向かう。彼は偉大な領主ゴドフリーの息子であるため、その領地イベリンの統治を行うようになる。その後、イェルサレム王たちがムスリムのキャラバン(隊商)を襲い、イスラーム側のリーダーサラディンを怒らせる。サラディンは反撃を開始し、聖地を攻める。バリアン、聖地にいる人々を守るために、サラディンに向かう・・・。
ウルバヌスの演説からのスタートではないので、十字軍遠征が人々を駆り立てた背景についてつかめず、「なぜあんな争いが?」という感じを抱くかもしれない。しかし、主人公バリアンが「イェルサレムに行けば、許されるのならばそこに行く」という趣旨のことを言っているあたりから、十字軍遠征が贖罪(しょくざい)の旅でもあったということは伝わると思う。
本作品は、史実を基にして、脚色や変更を加えて描かれた作品のようである。なお、親切なことに史実ではどうだったかということや歴史的な知識を細くしてくれる解説の字幕を見ることもできる。戦いのシーンはかなり激しく、後半では投石、火炎弾、攻城機など、大掛かりな仕掛けも登場する。個人的に注目したのは、近年の研究の成果を反映したのか、ムスリムとキリスト教徒の共存という側面がかなり描かれているところであろう。サラディンのキリスト教捕虜の解放やエルサレムにおける共存の様子なども描写されている。サラディンが敵将にバラのシャーベットを振舞ったエピソードも紹介されている。個人的な好みでは、サラディンをもっと描いてくれるとうれしかったが、それはあくまで個人的な好みの話である。
中世ヨーロッパの、しかも十字軍というと宗教戦争のイメージが強い。しかし、その時代にも異教徒同士の共存、協定による和平、人々を生かすためにおそらくはせざるを得なかった戦い、など、いろいろな場面を見ることができる。
私がサラディンに出会ったきっかけの本。
あらすじ
鍛冶屋をしていたバリアンは、自殺という罪を犯した妻の、贖罪のため(ほかにも動機はあるが)いイェルサレムに向かう。彼は偉大な領主ゴドフリーの息子であるため、その領地イベリンの統治を行うようになる。その後、イェルサレム王たちがムスリムのキャラバン(隊商)を襲い、イスラーム側のリーダーサラディンを怒らせる。サラディンは反撃を開始し、聖地を攻める。バリアン、聖地にいる人々を守るために、サラディンに向かう・・・。
ウルバヌスの演説からのスタートではないので、十字軍遠征が人々を駆り立てた背景についてつかめず、「なぜあんな争いが?」という感じを抱くかもしれない。しかし、主人公バリアンが「イェルサレムに行けば、許されるのならばそこに行く」という趣旨のことを言っているあたりから、十字軍遠征が贖罪(しょくざい)の旅でもあったということは伝わると思う。
本作品は、史実を基にして、脚色や変更を加えて描かれた作品のようである。なお、親切なことに史実ではどうだったかということや歴史的な知識を細くしてくれる解説の字幕を見ることもできる。戦いのシーンはかなり激しく、後半では投石、火炎弾、攻城機など、大掛かりな仕掛けも登場する。個人的に注目したのは、近年の研究の成果を反映したのか、ムスリムとキリスト教徒の共存という側面がかなり描かれているところであろう。サラディンのキリスト教捕虜の解放やエルサレムにおける共存の様子なども描写されている。サラディンが敵将にバラのシャーベットを振舞ったエピソードも紹介されている。個人的な好みでは、サラディンをもっと描いてくれるとうれしかったが、それはあくまで個人的な好みの話である。
中世ヨーロッパの、しかも十字軍というと宗教戦争のイメージが強い。しかし、その時代にも異教徒同士の共存、協定による和平、人々を生かすためにおそらくはせざるを得なかった戦い、など、いろいろな場面を見ることができる。
イスラームの「英雄」 サラディン――十字軍と戦った男 (講談社学術文庫)
- 作者: 佐藤 次高
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/11
- メディア: 文庫
私がサラディンに出会ったきっかけの本。
世界革命の歌 [アイテム紹介]
先日、たまたま立ち寄ったタワーレコードで、『世界革命の歌1』というCDを入手した。内容がなかなか振るっていて、革命歌「インターナショナル」、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」などの曲はもちろん、貴重なレーニンやトロツキーなどの演説も収録されていた。私は別に共産趣味者というわけでないが、近代・現代史の授業には貴重な資料だろうということで3000円近くしたが、思い切って購入した。授業では、ちょうどロシア革命のときだったので、レーニンの『第三インターナショナル』という演説を流した。残念ながらロシア語は分からないので、内容についてははっきりとしなかった。言葉が分かれば最善だが、そうでなくても「ラ・マルセイエーズ』で民衆の雰囲気がつかめるし、レーニンやトロツキーといった人物についても、イメージを形成する手助けになるかもしれません。