聖書物語 [本の紹介]

本日は、偕成社文庫の『聖書物語』をご紹介したいと思います。

絵画や音楽などで、聖書を題材にしたものは多いです。そういったものをより深く理解するために、聖書に触れてみたいという方もいるかもしれません。あるいは、ヨーロッパの精神を知るために、聖書に触れるという方もいるかもしれません。

しかし、実際に読んでみて、難しいと感じた方もいらっしゃるでしょう。あるいは、旧約にもいろいろな書があり、新約もあって、どれから読もうか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合のために、偕成社文庫の『聖書物語』をご紹介します。

この本は、旧約の創世記から新約まで、解説を織り交ぜつつ、物語形式の文で綴ったものです。天地創造、アダムとイブ、ノアの箱舟、出エジプト、サウル王~ソロモン王、バビロン捕囚・・・と語り、『旧約聖書』に描かれた世界を見ていくことができます。世界史で習った場面も出てくると思いますよ。ああ、これがバビロン捕囚か・・・等と思えることでしょう。

教科書でも扱われるダヴィデ王とソロモン王についても、ダヴィデ王のゴリアテ退治や、ソロモン王の知恵の話に触れつつ、彼らの統治もまた終わっていく様子を、印象深く記しています。

『新約聖書』については、イエスの言葉を残しつつ、各福音書をうまくまとめ、イエスの生涯の物語として記述しています。弟子たちでさえ時にイエスに疑いを抱くようすなどもしっかりと描かれています。

分かりやすい子供向けの叙述ということですが、そうでない人が読んでも味わい深い作品だと思います。聖書に触れてみたいい人、読もうと思って挫折してしまった人、物語を求めている人などに、おすすめです。





聖書物語 (偕成社文庫 3033)

聖書物語 (偕成社文庫 3033)

  • 作者: 山室 静
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1977/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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