電子書籍と紙の本

タブレットを買いました、という記事を前に書きました。それ以来、私は電子書籍も読んでいます。もちろん紙の本も。今回は、使ってみて、それぞれにどのような長所、短所があるのかをまとめてみたいと思います。どちらが良い、悪いということではありませんのでご了承ください。

なお、電子書籍を読むときに私はkindle専用のタブレットを使っているわけではありません。もし、それを使ったら、ここに挙げた課題のいくつかは解消されるのかもしれません。その点もご了承ください。

【電子書籍の長所】

1 かさばらない
これは個人的に大きな長所だと思います。紙の本は物体ですので、重さは床を圧迫し、大きさは空間を圧迫します。泣く泣く売ったり譲ったりしなければならない時が来るかもしれません(それも文化を広める点では意義があると思いますが)。しかし、電子書籍はデータのみですので、かさばりません。読むタブレット1台があれば何冊も保存できます。

2 電子書籍でしか読めない本がある

実はあるのです。世界史とはあまり関係ありませんが、私が読んでいる電子書籍にオースティン・フリーマンという推理作家の翻訳作品があります(1)。この人の作品の一部は紙の本でも読めますが、そのほかのものは電子書籍でないと今のところは読めません。読者の好みの傾向によっては、電子書籍でしか読めない本もあるようです。(逆に、電子書籍では読めない本もあるが)。





例えばこういうの。英語だったらペーパーバックでも読めるけれども。

3 すぐにダウンロードできる
紙の本だと、通販で買うにせよ、本屋さんで買うにせよ、買うまで時間がかかります。しかし、電子書籍だとダウンロードしてその場で読むことができます。

4 持ち運べる
1とも関連しますが、何冊も持ち運ぶのが電子書籍なら簡単です。何冊も本を読めそうな長旅には重宝しそうですね。

【紙の本の長所】

1 同時に何冊も広げられる
調べ物をするときには、年表と事典と本文などを同時に開いておきたいこともあります。そのような時に、紙の本ならば机の上に何冊でも広げておけます。電子書籍だと、基本的には1冊ごとの表示であり、本を切り替えるのに操作の手間がかかってしまいます。

2 いろいろな質感が伴う。
電子書籍には電子書籍の質感があるのでしょう。しかし、紙のにおいやページの手触り、ずっしり来る重さなどの感覚は紙の本独特のものです。そういったところも含めて読書好きな人は、紙の本が良いと感じられるのではないでしょうか。

3 安く買える
電子書籍は、中古になったからといって安くなることはないだろうと思います。しかし、紙の本であれば古書店などを活用し、安く手に入れることができます。

4 本屋さんの楽しみ
現在のところは、基本的には電子書籍はウェブ上で買います。他方で、紙の本は通信販売でも買えますが、実際に本屋さんに言って買うこともできます。そこでどんな本があるか一望してみたり、意外な本に出会ったりする楽しみもあります。私はあの空間そのものが好きだったりもします。

ほかにもあるでしょうが、4つずつ感じたところをあげてみました。「電子書籍派」の人も「紙の本派」の人も「使い分け派」の人も「粘土板派」の人も、よりよい読書ライフがおくれるといいですね。今年がそんな良い年になりますように。





(1)コナン=ドイルとほぼ同じころに活躍。ソーンダイク博士という法医学者探偵を生み出した。ドイルといえばホームズ(チャレンジャー教授もいるけれど)、ホームズといえばヴィクトリア女王の頃、と世界史に関する知識をあげておきます。

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