センター試験世界史 第一問

センター試験の世界史について、後学のために、問題を取り上げて解説や勉強の方針や考え方を書いてみたいと思います。なお、地理、現社、倫理政経も後ほど取り上げる予定です。

第一問

問1 大秦王安敦とは、五賢帝のマルクス=アウレリウス=アントニヌスだろうと考えられています。彼は、五賢帝最後の人物であり、彼の死後「三世紀の危機」となります。したがって、2世紀の出来事は彼の東アジア来訪と考えられます。

問2 ダレイオス1世は、アケメネス朝の王ですので、「ダレイオス1世の時代にパルティアが最盛期」が誤りだと分かります。

問3 ポエニ戦争は相手がカルタゴなので、ブリテン島がかかわってくるとは思えません。ノルマンディー公国を建てたのは、名前的にもノルマン人です。アヴァール人はカール大帝にやられています。したがって、4が正解。

問4  ハプスブルクがオーストリアと分かっていれば(本文を読めばなんとなくわかるが)、ヨーゼフ2世がハプスブルクの君主と分かります。ちなみに、上からの近代化を行った啓蒙専制君主は、2世が主です。(ヨーゼフ2世、プロイセンのフリードリヒ2世、ロシアのエカチェリーナ2世)

問6 ポツダム宣言は第二次世界大戦の終了。こういったところは、本番では冷静に読まないと引っかかります。

問8 難しい。aに関してはもともとローマだったので最初はラテン語だ、ということに気付けるかが勝負。bは、バーブルが出自をティムール朝に持つので、ペルシア語もありうる、という判断。ただし、ムガル帝国でペルシア語が公用語、は過去に出題例があり、本ブログでもその時に言及している。




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