偉大なりフェデリーコ2世 [中世ヨーロッパ]

山川の教科書にも言及されておらず、センター試験にもまず出てはこないだろうが、十字軍史上に輝く英雄がいる。彼の名はフェデリーコ2世(フリードリヒ2世)である。彼はシチリアの王で、第五回十字軍(数え方によっては6回とする立場もある)を率いて、戦いではなく協定交渉によって聖地を回復した人物である。

彼のいたシチリア島が、イスラーム文化とヨーロッパ文化が並存している土地だったということもあるが、彼は、アラビア語にも通じた教養豊かな人物であった。

彼は、教皇から「破門」されてしまった後に、十字軍を率いたという異色の経歴の持ち主でもある。

おそらく彼は、時代の先を行きすぎていたのだろう。当時の人々は彼のやったことを評価しなかったようである。だが、いまの時代には、多くの文化に触れ、豊かな教養を持ち、争いによらず困難を乗り越えていく、まさに世界が要求する能力者である。

幸いなことに、700年以上後に、われわれの教室で、彼はとても高い評価を得た。ついでに、彼の肖像画はとてもかわいいという評価も受けた。

試験に出るというわけでは必ずしもないが、知っておいてほしい人物の一人である。
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