『天地創造』をご紹介 [アイテム紹介]

『旧約聖書』も映画になる。旧約聖書をテーマにした映画は『十戒』『ソドムとゴモラ』などいろいろあるが、今日はそれらの中から『天地創造』を紹介したいと思います。

『旧約聖書』というと、「なんだろう?」と思う方も多いと思いますが、「ノアの方舟(はこぶね)」「バベルの塔」というようなことは聴いたことがあるかもしれません。実は、それらはいずれも『旧約聖書』に描かれているお話です。

本作品『天地創造』は、そういった『旧約聖書』のエピソードをつないで映画化したものです。主なエピソードは、世界の誕生、アダムとイブ、カインの兄弟殺し、ノアの方舟、バベルの塔、ソドムとゴモラの滅亡(「酒池肉林」に満ちた町ソドムとゴモラが神に滅ぼされる)、イサクのいけにえの話し、などでした。

CG登場以前の作品ということですが、映画技術については不勉強にて言及はできません。内容は至極真面目なものですが、ノアの方舟は動物が出てきて、主役ノアの「キャラクター」もあってなかなかほのぼのとしたユーモラスな場面も見せてくれます。人類「絶滅」の話ではありますが・・・。船に乗せられた動物のうち、亀さんののんびりした動きと、それが人に持ち上げられて連れて行かれるシーンはちょっと笑ってしまいました。


多分、時間の長さからいってのあの方舟の話がメインであるような気がします。バベルの塔の迫力も、本当にエデンのようなアダムとイブの部分も素敵でしたが。

ともかく、人間は傲慢になってはいけません。自分はなんでもできると、神にでもなったかのごとく錯覚したときに、滅亡が訪れるのですね。


この作品を観たら、ぜひ岩波文庫などでも出ている『創世記』『出エジプト記』なども読んでみるとよいと思います。『新約聖書』はたとえが多く難しいところもありますが、前期2つのものは、どちらかというとストーリーですので、訳語にさえ慣れれば通読できると思います。さらにハイドンの宗教曲『天地創造』を聴いてみるのもよいかもしれません(私はハイライト版しか聴いていないけれども)。


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