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そう?そうなのかなぁ? [元までの中国]

昨日、夜の八時から曹操(三国時代の魏の王:皇帝にはならなかった)の墓の特集をやっていたので、それを見ました。中国の権力者の墓というと、殷王や始皇帝のように、豪華に飾られているのが普通だが、曹操の墓はそうではない(ごめん、だじゃれじゃないんだ)。それはなぜなのか、ということをテーマにして作られた番組でした。

明の時代に成立した歴史に基づく物語『三国志演義』では曹操は悪しき権力者として描かれているが、実像はどうだったのかということを探っていくのです。そこに墓の名座を解き明かす手がかりがあるかもしれないと。曹操悪人説に対する見直しは近年よく言われているのですが、中国の現代の人々の曹操に対する意見などを知ることができたことが面白かった。めちゃくちゃ英雄視されているのですね。

あと赤壁の戦いの現地の紹介もありました。伝承として赤壁の戦いの様子も語られているようで興味深いものでした。壁に「赤壁」と書いてあるのだが、誰が書いたかからないとか・・・。

さあ、明日から授業だ。がんばるぞ。

※1 ただし、そもそも本当に曹操の墓なのかということに関してはまだ疑問の余地はあるようだ。
※2 再放送らしい。

今日の『三国』 [元までの中国]

前回は事情があって見られませんでしたが、今日は18時からの『三国』を観ることができました。黄巾の乱を鎮圧した劉備たちでしたが、今度は董卓(とうたく)という人が朝廷を牛耳ってしまいました。今度はその董卓を、呂布(りょふ:三国時代で一番強いともも言われる)が暗殺します。しかし彼は曹操と戦って勝利を収められず、根無し草になってしまいます。他方で劉備は、徐州を治めるように依頼され、その依頼を受けました。

そんな劉備のもとに呂布が、「助けてくれよう」と押しかけてきます。この辺りのやり取りが今回は、それぞれのキャラクターがよく現れていて面白かった。劉備は、裏がありそうにも見えるが、受け入れるのが義だと呂布を受け入れます。劉備の義兄弟張飛は、「呂布は顔がいいからもてはやされているだけのろくでもないやつだ」といいます。歯に衣着せぬところがいかにも彼らしい。関羽は、張飛に内心賛成しつつも黙っています。

結局受け入れるのですが、その後も酒に飲まれて劉備に対してあんまりな大胆な振る舞いをする呂布や、何十人もの兵士の稽古をひとりで行う張飛など、ここでもキャラクターをよくあらわしたカットがありました。

ストーリーを詳しく知りたいという人のためにドラマ『三国』のウェブページのアドレスを下に張っておきます。


参考ページ
http://www.sangokushi-tv.com/index.html

p.s
このサイトを見る限りでは、南蛮遠征が割愛されているようである。

乾隆高校ジュンガル部 [元までの中国]

いくつかの質問に解答します。

Q 「もも」と「すもも」は別物ですか?(この質問は、李(り)に関する質問でした)
A 近いですが、別物だそうです。植物分類学上の説明はともかく(ここが気になってしまう(すももだけに)人は生物の先生に聞いてくれい)、李のほうがすっぱいです。ちなみに、ヨーロッパのスモモはプルーんと呼ばれるものらしいです。

Q ジュンガル部の「部」とは何でしょう。
A 日本語の連想だと部族というのが近そうです。中国史では異民族(漢民族でない)集団を部ということがあります。部活動ではありません。


明のまとめのミニッツペーパーより [元までの中国]

Q 宋応星は職人だったのですか?
A 東洋文庫『天工開物』の解説によると、教育者あるいは教育行政に携わる人であったようです。『天工開物』も、その道の専門家から見るとやや不十分な内容であったらしい。しかし、日常にあって気づかれにくい技術の世界に人々の目を開かせるという点ではよかったのではないでしょうか。

Q当時の船はどのような動力で動いていたか?
A鄭和の宝船も帆船ですから、風を動力にして進んでいたといってよいでしょう。ちなみに、帆船にとっては風の向きが大切。マラッカ海峡辺りは、船の風待ち場所として大切だったようで、イスラーム承認も多く立ち寄ったようです。だから、マラッカ王国はイスラームなのです。

・明は貿易をけっこうした。
・貿易の仕方に工夫がされている。
・銀がいっぱいの時代だった。

明の朝貢貿易というあり方や、勘合貿易という方法に注目してくれたコメントも多かったです。後に勉強しますが、スペインを通してのメキシコ銀の流入や、日本銀の流入がありました。貿易とのかかわりでの景徳鎮の更なる繁栄や、銀とのかかわりで生まれた一条鞭法など、貿易はたしかに明の社会を動かしましたね。

・どの時代にも反乱者がいる。
中国の農民反乱はよくテーマになるところですね。そして、たしかにそれらが歴史を動かしてきました。

・『西遊記』と『三国志演義』は同じ時代に書かれたのは知らなかった。
たしかに、それぞれの舞台となっている時代は違いますので、成立年代もばらばらと思えてしまいます。しかし、これらは「四大奇書」(奇=すばらしい)といわれる、明を代表する作品です。もっとも、『三国志演義』にしても劉備の義兄弟張飛の活躍は昔から語り継がれていましたし、『水滸伝』の原型も前からあったようですが。

・書物の中身が深い
・西遊記が一番気になる
・文学・学問書ともに明の時代に増えた
改めて読んでみましたが、『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』(『金瓶梅』はまだほとんど手つかず)いずれも読んで楽しめる作品でした。時間があればぜひお読みください。


昨日の『三国』は・・・ [元までの中国]

おそろしいシーンがあまりに多かったので、あまり十分に観ることがデキませんでした・・・。なんか変なところに凝っているような・・・。あれはきっと『三国志』というより『残酷史』だったのだ・・・。まあ、映像で観たから特にそう感じたのですが・・・。

水滸伝の人物 [元までの中国]

授業では、少し話しました、水滸伝の登場人物。今回は、それらを名前とともに、エピソードを紹介したいと思います。無論、108すべてではなく、読書案内もかねて初めのころに出てくる人を紹介します。

魯智深 旅芸人をいじめるやからをぶったおしたため、お尋ね者になってしまった人。身を隠そうと寺に行き、僧となるが、酒癖の悪さから追放された・・・。関羽の持つ武器と同じ重さの杖を作らせようとしたほどの力の持ち主。弱き者を助ける。

揚志顔の青あざから「青面獣」との異名を持つ。お金をなくして刀を売ろうとしたが、チンピラに絡まれて切り殺してしまったという人物。後に、宝の輸送行列の護衛をしたが、見事なトリックにだまされて失敗してしまう。以降、本格派アウトローに。皇帝軍の師範と互角に渡り合う実力を持つ。

呉用この人は知能派。「智多星」の異名を持つ,当代の諸葛孔明。梁山泊でも軍師として活躍した。ちなみに、上述の揚志を欺いたトリックはこの人の賜物です。

こんな感じで、いろいろな人物のエピソードが示され、時にそれが重なりながら水滸伝の物語は展開していきます。水滸伝の原作翻訳は岩波文庫でということになるでしょうが、アレンジした小説作品は各所文庫やマンガでも読むことができます。原典に触れることはすばらしいですが、小説などで味わうのもよいと思います。


完訳 水滸伝〈1〉 (岩波文庫)

完訳 水滸伝〈1〉 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1998/10/16
  • メディア: 文庫




水滸伝 (1) (潮漫画文庫)

水滸伝 (1) (潮漫画文庫)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 文庫





新・水滸伝(一) (吉川英治歴史時代文庫)

新・水滸伝(一) (吉川英治歴史時代文庫)

  • 作者: 吉川 英治
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1989/06/02
  • メディア: 文庫



伝国璽(でんこくじ)よわが手に [元までの中国]

今日も恒例??のBS歴史ドラマ『三国』のお話です。今回は、燃え尽きた(朝廷を牛耳る董卓が遷都の際に燃やした)都に、孫堅たちがたどり着いた場面です。孫堅は、中国の皇帝たちに代々伝わるという伝国璽(でんこくじ:王のでっかいハンコ)を見つけます。それを自分のものにしてしまおうとしたみたいですが・・・。「仲間」(董卓討伐連合軍)の諸侯に見咎められ、孫堅は彼らと袂を分かつことになります。そして、曹操も劉備も、それぞれの場所に行くことになります。

最後の15分くらいは、空き缶などを捨てに行っていたので観られませんでした・・・。

虎牢関の戦い [元までの中国]

昨日のドラマ『三国』では、虎牢関の戦いが扱われていました。それは、黄巾の乱ののち、朝廷を牛耳った董卓という人物の配下の呂布という人物が、劉備らと矛を交えた戦いです。

いやー、アクションがすごいです。呂布は、馬からジャンプして再び馬の上に乗ったり、空に飛んだ武器を手でつかんで応戦したり、呂布一人で劉備とその義兄弟の関羽と張飛を相手にしたりと、戦いの結果を知っていてもてに汗を握ってしまいます。

ただ今回は、もうひとつの目玉と思われる、董卓による洛陽放火、遷都作戦が結構あっさりと描かれていたような気がしました。ここでの洛陽を終われる人々の嘆きはすさまじかったはずですから。

虎牢関の戦い (横山光輝『三国志 3巻』、潮漫画文庫、126ページ。)

わわわ呂布だ~~.jpg

追伸 横山版の呂布とドラマの彼とでは、かなり顔のイメージが異なる・・・。

昨日の「三国」 [元までの中国]

昨日月曜日は、テレビ番組『三国』の放送日でした。今回の放送は、朝廷を牛耳る董卓の武将華雄が、関羽に討ち取られるところに始まり、虎牢関の戦いが始まる、というところで終わりました。虎牢関の戦いは、三国志のあまたの英雄の中でも、その強さでは群を抜く呂布が活躍する戦いです。

作品では、張飛はイメージに近く、関羽はかなり寡黙に、劉備は少し底知れぬ人物として描かれていたように感じました。

この作品は、描写的には血が多く授業では使えそうにありませんでした・・・。


三国 three kingdoms [元までの中国]

最近知ったのですが、月曜日の6時からBSで『三国 three kingdoms』という番組をやっているそうです。今日観ることができました。どうも黄巾の乱が省略されているようなのですが、今日のお話は、黄巾の乱ののちに朝廷を牛耳っている董卓(とうたく)という人物を倒すための連合軍が結成され、連合軍と董卓の戦いが始まるというところでした。

最後は、董卓軍の華雄(かゆう)という将軍が連合軍の将軍を一太刀の下に切り落としたところで終わりました。とりあえず、基本的にどの作品を見ても劉備と義兄弟の誓いを結んだ関羽と張飛は顔の識別がすぐできると思いました。

だいぶ長く続きそうなので、観られる限り観ていきたい思います。下にはおまけで、『横山光輝三国志事典』の表紙で、武将を紹介したいと思います。下の写真の、「事典」の文字の真下にいるのが、劉備の仲間で豪傑の張飛、その右が諸葛孔明、一番左のひげが長い人が関羽で、その上が劉備です。張飛は一般には「トラヒゲ」といわれていますが・・・。

関羽.jpg




横山光輝三国志事典 (希望コミックス (100))

横山光輝三国志事典 (希望コミックス (100))

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 1983/04
  • メディア: 単行本



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