オリエント・ギリシア・ローマ ブログトップ
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悪いことをすると? [オリエント・ギリシア・ローマ]

悪いことをすると、何がやってくるでしょうか?

イタリアには、こんな言い回しがあるそうです。「ハンニバルが来てあなたを連れて行ってしまうよ」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%AB)。

ハンニバルとは?それは、古代ローマを脅かした男です。かつてローマは、地中海進出を目指し、その時に北アフリカにあるカルタゴというフェニキア人の植民市と戦いました。これはポエニ戦争と呼ばれる出来事です。

その戦争の過程で、なんと、あの高いアルプス山脈(新期造山帯だ)を、象の軍団(象さん隊だ)を引き連れて乗り越え、ローマを奇襲し、壊滅寸前にまで追い込んだ人物です。確かにその過程で多くの兵を失っており、完全な名戦略とは言えないのかもしれませんが、あのローマをおびやかした人物であることは確かです。

その記憶があまりにも鮮明なのでしょうか、恐ろしいものの代表であるかのようにハンニバルという名前が使用されており、上記の。「ハンニバルが来てあなたを連れて行ってしまうよ」という言い回しになったのでしょう。

「わーい。ハンニバルに連れてい行ってもらえるぞ!」などとはしゃぐ子供がいなければよいのですが。


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ジッグラト建設完了 [オリエント・ギリシア・ローマ]

段ボールの欠片(かけら。ケッペンではない。それは気候区分だ)を集めて、ジッグラトを作ってみた。

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ジッグラトとは、古代メソポタミアの都市の中心に建てられた、おそらくは神殿である。ただしその社会的機能についてははっきりしない。バベルの塔のモデルとされている。この段ボールの塔は崩れなければよいが。

水道橋 [オリエント・ギリシア・ローマ]

勢いでもう一つ、ダンボールシリーズを。
ローマの水道橋はすごい。橋の内部を水が流れているため、人が歩くこともできるし、汚染の心配も少ない。さらには、重力だけによって水を流している。

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新作 カタコンベ [オリエント・ギリシア・ローマ]

ローマの授業が、キリスト教の分野に入るので、カタコンベをダンボールで作ってみた。

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カタコンベとは、地下にある墓です。迫害の時代にそこに隠れて祈った場所でもあります。

テルマエ・ロマエⅡ [オリエント・ギリシア・ローマ]

念願の「テルマエ・ロマエⅡ」今日観てきました。

笑える度は、前回よりアップしていたような気がします。映画中何回も笑いました。前回の作品を見ているとより笑えるネタもあります。

世界史の勉強になる度は高くない。皇帝としてハドリアヌス帝が出てき、コロッセウムや剣奴が出てくる、それくらいです。

映画はコロッセウムでの戦いから始まります。ここは血が出る系の場面ですが、ここが過ぎれば前回のようにタイムスリップのコメディが見られます。今回は、いろいろなタイプの風呂に移動するのはもちろん、移動時に歌を歌っている人にも面白いシーンが用意されています。

ネタバレになるので細かいことは書けませんが、かなりいろいろな要素が詰め込まれていて濃くなっています。詰め込み過ぎとも言えますが、笑どころが多いともいえ、決して悪くありません。

確かに紙幣よりコインのほうが材質的に価値があるように見えるよなぁと思うし、初めて異文化に接するときのもしかするとごく当たり前かもしれない反応が面白さを生み出していました。

国の平和は、武力の増強によってではなく、テルマエという文化の力によって達成される。これはとても大切なテーマだったと思います。

ともかく、やっと観ることができてよかったです。

見たいが見られぬ・・・ [オリエント・ギリシア・ローマ]

4月26日から公開されている『テルマエ・ロマエ2』を見たいのだが、なぜか休日がつぶれて、見ることができないままでいる。(1は見たし、漫画は読んだけれど)。

生徒からは「来た、見た、勝った」(私は見たかった…。)とのよくわからない報告が相次ぐ。面白かったようである。ハドリアヌス帝が出ているという話も聞いた。きっと笑える話なのだろうし、ローマの授業の肥やしにもなるだろう。

17日は学校があるので、18日こそは見に行きたいのだが、うまくいきますように。

観てきたら感想をブログでも書きたいと思います。


テルマエ・ロマエ 通常盤 [DVD]

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教科書には見られないハドリアヌス帝の「素顔」も見られる。ローマにとって温泉がどれほど大切なものだったかが伝わるとともに、現代の何気ない技術がすごいものだと気づかされる。


テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海 を観ました [オリエント・ギリシア・ローマ]

私はここ何年か映画館にはまったくいっていませんでした。ところが「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海」が上映されるということで、いってみました。ちょうど授業で扱っている内容から考えてタイムリーだったからです。

ネタばれになることは避けて、感想や本家ギリシア神話との関連を書いてみたいと思います。

まず、映像や音楽は迫力があってとてもよかったです。特に海の中のシーンが漂い感を見事に表現していると思います。破片の飛び散りも3Dで本当に飛んでくるかのよう。細かいギャグもまあヨシ。

最初に、敵としてコルキスの雄牛が出てきて、金の毛皮を探すたびにいくということですから、おそらく最大のモチーフになっているのは、イアソンの冒険でしょう。ちなみにこの冒険から帰ってきたイアソン(王女メディアの夫となった)が描かれているのがエウリピデスの『メディア』です。

ネタばれにならない部分で、ギリシア神話から登場したガジェットや諸要素を列挙してみます。

・コルキスの雄牛
 神話でもひをはいて暴れる牛だが、神話では倒されずに、てなずけられている。

・キュクロプス
 サイクロプスといったほうがとおりがよいか?1つ目の巨人。大地と天によって生まれる。

・グライアイ(グライアたち)
 本作では、グライ・シスターズと呼ばれる。3人の目の見えない老女であり、目玉を取り合っ ている。神話での「場所を伝える」という役割は本作でもしっかりと果されている。彼女らのシ ーンはギャグっぽく笑える。なお、ブルフィンチは彼女たちは海を象徴すると述べている。

・ヘルメス
 神話では商売の神。なるほど、と思う。神話同様道具を与えるものや案内人としての役をしっ かりと果している。

・デルフォイ(の予言)
 古代ギリシアで神託がなされた地がデルフォイである。

他にも、クロノス、オデユッセウス(名前のみ)、魔女キルケ、等々、多くのギリシア神話のキャラクターが登場しています。

ギリシア神話そのものではありませんし、ストーリーが特に斬新だったり、ひねられていたりする作品ではありませんが、ギリシア神話のいろいろな要素や映像や迫力を楽しむことができると思います。

bibliography
・『ギリシア悲劇Ⅲ エウリピデス上』 ちくま文庫
 
ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫)

ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫)

  • 作者: エウリピデス
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1986/03
  • メディア: 文庫



・ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳 岩波文庫
(神々の家計図が載っており、どの神がどこから生まれたか調べるに大変役立つ)

神統記 (岩波文庫 赤 107-1)

神統記 (岩波文庫 赤 107-1)

  • 作者: ヘシオドス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/01/17
  • メディア: 文庫



・ブルフィンチ『ギリシア・ローマ神話』大久保博訳 角川文庫

ギリシア・ローマ神話―伝説の時代 (角川文庫 赤 243-1)

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  • 作者: トマス・ブルフィンチ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1970/12
  • メディア: 文庫



・『いちばんやさしい ギリシア神話の本』西東社

いちばんやさしいギリシア神話の本

いちばんやさしいギリシア神話の本

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2013/05/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ごろーま [オリエント・ギリシア・ローマ]

古代ローマ史に関する語呂あわせがたまってきたので紹介します。昔書いたものとダブルかもしれませんが、ご了承ください。

1.紀元前287年、ホルテンシウス法
「庭なん(287)て、掘る(ホルテンシウス)な!」
庭には恐ろしいものが埋まっている、掘ってはいけない!!あまり意味のない語呂だが、覚えやすくはあると思う。

2.第一回三頭政治のメンバー。
「ボクガやります、三頭政治」
少し無理やりだが、ポンペイウス、クラッスス、カエサルの頭文字を取っている。


3.五賢帝の順番
「ネトハーマ」
ドラゴンクエスト系が好きな人なら、この呪文っぽい感覚がわかると思う。無論、ネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス=ピウス、マルクス=アウレリウス=アントニヌスの頭文字をとったものである。

「寝るトラハッピー丸くなる」
一般的に流布しているもの。トラもハッピーになって寝てしまうほど、「パックス=ロマーナ」だったということなのだろう。

4.ディオクレティアヌスが軍人皇帝時代を平定
「軍人皇帝に出遅れティアヌス」
出遅れてしまったので軍人皇帝にはならないが、専制君主制を始めることができた。


5.313年、ミラノ勅令
「さあいいさ(313)、キリスト教を 信じても」
コンスタンティヌス帝は、ミラノ勅令でキリスト教信仰を認めた、といわれる。

6.テオドシウス帝後、ローマ東西分裂。
「手で脅して、ローマ分裂」
よくわからぬが、勢いで。

手で脅してみた [オリエント・ギリシア・ローマ]

休日だったので、久しぶりに(スタッフの協力を得てww)絵を描いてみた。今回は、ローマ訂正末期の授業ということで、ディオクレテイアヌス帝、コンスタンティヌス帝、テオドシウス帝の3人を描いた。今回は、キリスト教の歴史を教科書にしたがって跡で再び詳しく取り上げることとし、この3人を「外敵に対応するローマ」の文脈に位置づけて扱うことにした。今年は、政治体制の移り変わりと、その背景・思惑に力を入れて授業を構想している。危機の時代にカリスマを持つ個人が現れ、独裁的に力を持つのである。

ちなみに別の授業のためにサラディン様も描いたが、こちらは美化しすぎてしまったので、省略。(自分が大学時代に勉強したのはこの人だったのだ)。

明日の放課後、某さんと某くんの参加の元、ユダヤ教からキリスト教、そしてローマにおけるキリスト教の歴史を概説し、できれば聖書の中身にも触れる。

手で脅す.jpg


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