否定と肯定 [映画・DVD]

映画「否定と肯定」を観ました。内容は、ホロコーストを巡る裁判で、実話に基づいているようです。
ホロコーストとは、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大虐殺のことを意味します。この歴史的出来事を否定する、つまり、「ホロコーストはなかった」と主張するホロコースト否定論者がいます。映画ではアーヴィングという人です(実在)。アーヴィングは、リップシュタットという人が本において自分を侮辱したと裁判に訴えました。リップシュタットはホロコーストの存在は自明であるとしており、「アーヴィングのことを偏見を持っている、歴史をねつ造したと名誉棄損した」と訴えられたのです。イギリスでの名誉棄損の裁判なのですが、そこでは、「訴えられた人が自分の無実を明かさねばならない」という制度があるようで、リップシュタットと弁護士、歴史学者のチームは、文献やアーヴィングの日記、アウシュビッツ収容所の実地検証などを行い、アーヴィングの欺瞞性を明かそうとしていきます・・・

作品は歴史学の使命や歴史学の社会的意義といったところまで触れ、歴史ファンにとってとても意義深い作品でした。それだけでなく、法廷での議論のシーンは法廷物としても注目してみることができます。派手なアクションなどはありませんが、上映時間の間まったく目を離すところのない作品でした。




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