ギリシア神話 [本の紹介]

ギリシア神話に触れてみたい人のためには、それこそ星の数ほどの本があります。そんな中から今日は、特に初めての人にも読みやすいと思われるものをご紹介いたします。それは、講談社青い鳥文庫版の『ギリシア神話』です。

もちろん、ギリシアのオリンポス十二神は人間的で、それぞれ魅力的な神々なのですが、神様を紹介されてもこんがらがってしまうということがありませんか?岩波文庫の『イリアス』や『神統記』はいきなりでは読み切れないかもしれません。そんな人に特におすすめです。

本作ではまず、大地と天の結婚から初めの神クロノスが生まれ、オリンポスの神々の時代へ変わっていく話を描いています。その後、人間が火を手に入れたはなし(プロメテウスの神話)やミダス王の話、「後ろを振り向いてはいけない」はなし(旧約聖書にも類話がある)、山彦の起源、クモの起源、ピグマリオンの話などがあります。起源の話を読むと、やはり神話には「わからないことを知りたい、説明したい」という強い欲求が感じられます。

さらに、オイディプス王の物語、トロイア戦役の物語、金の羊毛を求めたアルゴ号の話、ヘラクレスの活躍、なども、冒険の面白さはそのままに、コンパクトにまとめられています。

また、コラムにおいてホメロスやシュリーマン、パルテノン神殿やギリシアの風土など、世界史おなじみのテーマの解説もなされています。

ギリシア神話をちょっと読んでみたい、有名なエピソードに触れてみたい、という方々にお勧めします。


ギリシア神話 オリンポスの神々 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

ギリシア神話 オリンポスの神々 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

  • 作者: 遠藤 寛子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/06/24
  • メディア: 新書



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