スパルタカス [映画・DVD]

スパルタカスの映画というとカーク・ダグラスが演じているものが有名なほうですが、私は、授業で吹き替え版が必要だったこともあって、2004年版のほうを見ました。

ストーリーは、スパルタカスが金鉱で働いていて、奴隷主に反抗するところあたりから始まります。そこで「見込みあり」とされ、剣闘士よう正常に連れてこられ、訓練と戦いをさせられます。そこである出来事をきっかけに大反乱を起こし、多くの人々も呼応して、乱は大規模になっていき・・・。という話です。

クラッスス、ポンペイウス、カエサルののちの第一回三頭政治トリオも登場します。スパルタクスの動きだけでなく、ローマ権力側の駆け引きや思惑なども描かれています。

スパルタカスがとにかくかっこいいのだ。「王」スパルタクスに馬が献上されたときの「王ではない、自由の民だ」「勝てば馬などいくらでも手に入る。死ねば馬など要らない」あたりの台詞がかっこいい。そのほかのところでも、自らの理想とするところを大いに語る反面、おかれた状況をよく見つめているという印象をもうける人物だった。ただ反乱の理念を語る言葉は「近代的」過ぎる気もする。まあよい。

戦いの派手さは、1960年のカーク・ダグラス版のほうが大きいかもしれない。特にラストバトルの描き方はそんな感じがする。プルタルコスが『英雄伝』で描いている調理場から焼き串などを持って反乱を起こした様子が描かれていなかったのは残念。

スパルタクス自身は権力への正戦を行った人物と見られるようで、後にはドイツで社会主義系の団体「スパルタクス団」が形成されていたりもする。

授業で見るなら、最後の戦いからその後のローマへつながっていく部分や剣闘士(間違っても長安へ行ってはいけない)がどのような存在だったのかがわかる前半の部分、などがいいかもしれない。


スパルタカス(2004) [DVD]

スパルタカス(2004) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD



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