ジョークから世界を見る [地理人]

理系地理の時間に、テスト返し後の隙間時間を利用して、「ジョークから世界の国を見る」と言うテーマを扱ってみた。特に、いわゆるエスニック・ジョークを取り上げた。

前にも書いたが、それらのジョークは日本人=集団行動、イギリスの料理=おいしくないなどの「ステレオタイプ」(固定的な観念)に基づいて作られている。それがステレオタイプである以上、現実を反映しているとは限らないし、個別性を捨象しているという問題点は常にある。しかし、それらのステレオタイプがなぜ作られたかということや、ジョークの権力批判性に注目するとき、ジョークは悪しきステレオタイプとばかりはいえないものに変貌を遂げる。また、その国がどのようなイメージを持たれているかを見ることもできる。

今回は、カッコに入る言葉を考えてもらい、どうしてそのようなステレオタイプができたか、そのイメージについて自分はどのように考えるかを書いてもらう、というような構成にした。

アメリカ人に対して・・・「飛び込めば(1         )になれますよ」
ロシア人に対して・・・「海に(2         )が流れていますよ」
イタリア人に対して・・・「海で(3         )が泳いでいますよ」
フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
イギリス人に対して・・・「(4        )はこういう時に海に飛び込むのです」
ドイツ人に対して・・・「(5         )ですので海に飛び込んでください」
日本人に対して・・・「(6          )はもう飛び込みましたよ」
北朝鮮人に対して・・・ 「今が(7           )のチャンスです」

答えは後日掲載するが、生徒たちの考えは興味深いものが多かった。ある国のステレオタイプはぴんと来るが、別の国に関しては何も思い浮かばないというようなところもあった。ステレオタイプは別にしても、馴染み深い国、そうでない国があるというのは事実であろう。そんなギャップを少しでも埋め、より豊かな世界のイメージが地理を通して形成されていくことを願う。

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