のび~る、のび~る [元までの中国]

新聞を読んでいたら、面白い記事に出会った。万里の長城の長さが1万キロほど長くなったという。これは無論、環太平洋造山帯の運動によるもの・・・であるはずがない。

そうではなく、新たな調査によってもっと遠くまで長城があることが分かったのだという。万里の長城というと始皇帝のイメージも強い。しかし実際は、春秋戦国時代に作られたものを始皇帝が改修している。さらに現存しているものの多くは、明の時代のものである。

この記事は、いろいろ考えさせられる記事である。ひとついえることは、調査技術や学問の進歩などにより、今分かっている「事実」とは異なる事実が発見されうるということである。歴史学ももちろん、そういった可能性に対して開かれている。さらに歴史学の場合、事実は同じでも、それに対する評価などは時代によって変わってくる。

私たちはもちろん、今の時点での定説を学んでいくわけである。それは長い学問の蓄積によって形成されたものであるゆえ、相当な妥当性があるのだと思う。しかし一方で、新しい説が見つかる可能性ももちろんある。

「もしかしたら、この人物はあんな人だったんじゃないか?」とか自分の説を立てながら世界史を勉強していくこともまた楽しいものである。新たな発見に胸を躍らせ、自分の歴史像を作ることも楽しんでいきましょう。(話がずれたが、自分の歴史像、イメージを作るってことは結構大切です)。


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