講座の補足 青い空は [元までの中国]

講座で黄巾の乱を扱った。彼らのスローガンには「蒼天すでに死し、黄天まさに立つべし」というのがある。黄天はもちろん黄巾党(朝廷側からは黄巾賊)による統一の時代をさすであろう。では、蒼天とは何をさすのだろうか?

今のわれわれから見ると、青空(蒼天)が見られるような、青空に象徴されるような平安の時代はもう終わった、という意味にも見える。だが、実は、この蒼天の蒼(青)は、漢王朝を象徴する色であるということが言われる。しかしなぜ青が漢を象徴するかは、よく分からない。本来は漢の象徴は五行という考えに基づいて、火の赤とされているからだ。

後者の考えに立つと、火が灰を作り、灰は土になる、そして土を象徴する色は黄色、だから彼らは黄色の頭巾をかぶった、という説も出てくる。だがその説だと、漢は蒼天ではなく赤い空になりそうにも見える。

黄色は単純に目立つから、敵味方を区別する色としてちょうどいいという実際的な理由も、史料の裏づけは取っていないが、十分考えられるような気がする。髪の毛の黒と頭巾の黄色は、黒と黄色の対比効果でよく目立ちそうだ。

取り留めのない話になったが、色ひとつでもいろいろ考えると面白いものである。

今日の問答法
T「この時代に行われた貿易を、三角・・・?」
S「・・・関係」
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